今年2回目の台北旅行では台風に遭遇するという貴重な体験をしてきました。こんにちは、orphen(@orphenchannel)です。
帰国後は会う人、会う人に「台風どうやったん?」とか「大丈夫やったん?」と聞かれまくってます。ネタとしてはおいしいものの、実際に遭遇した際にはどうしたらいいのか分からないことが多くありました。
それでもなんとか情報を集めて、その日の過ごし方を考えていました。そこで、今回は自分なりに台風の時に役立ったことや、こうやって情報を集めたよということなどをまとめてみたいと思います。
目次
台風の時に持っていて役立ったもの
まずは、持ち物編から!旅行者なので、現地の方のようにめちゃくちゃ便利なものを持っている訳ではありませんが、とても役立ちました。
1.レインコート(カッパ)
もちろん折りたたみ傘も持って行っていましたし、ホテルでは普通の傘の貸し出しもありました。しかし、南国の台風を舐めてはいけません。ほとんど台風が来ないような地域に住んでいる人間にとって、傘というものは何も役立ちませんでした。
現地の方も、レインコートを着て出歩かれている方がほとんどでした。
しかもレインコートなら傘のように骨が折れる心配もないし、傘を持つ手で片手が埋まる心配もありません。肩掛けのカバンやリュックを肩にかけたまま着られるタイプであれば、両手を空けて歩けるので、より安全です。
雨以上に突風によって足を取られることが多く、また転倒する危険性もあります。そのため、台風の時に、どうしても出かけないといけない用事がある際は絶対にレインコートをおすすめします。
万が一、手持ちの荷物にレインコートがなくてもセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニで、黄色の薄手のレインコートが販売されています。傘が役立たないような天候の時には、ぜひ活用してみてください。
2.サンダル
私はビーサンが好きで夏の間、プライベートで出かける時にはビーサンでよく出かけます。今回も台湾は暑いし〜と、いつも通りスーツケースにビーサンを入れてきていました。
これがとても役に立ちました。普段だと、履いてきたスニーカーだけで過ごすことも多いのですが、あまりの雨の強さに濡れると洗わないといけないし、乾かすのも時間がかかります。何より濡れたスニーカーを履いているのが気持ち悪い!
ということで、ビーサンなら濡れても大丈夫だし、雨が強くなってきた後でもレインコートとビーサンがあればどうにかなってました。
もちろんビーサンじゃなくてもいいですが、濡れてもすぐ乾く、不快じゃない履物が1足あると、とても便利です。
情報収集に役立ったもの
1.スマホ (iPhone)
これがないと始まりません! その日の天候から状況まで何でも調べられます。台北へ旅行へ来られている方や在住者のツイートなどを検索して、状況をリアルタイムで知ることができました。
また私自身も有益だと思った情報をリツイートしたり、自分が出かけた情報を発信したりしていました。
実際のツイートがこちら。
現在の台北市内。中山付近にて。雨と風がやばいことに((((;゚Д゚))))))) カッパ持ってきといて良かった。 pic.twitter.com/pV9IhzlWcC
— orphen(オーフェン)@旅ブロガー (@orphenchannel) September 27, 2016
この様な感じで現地からのリアルタイム情報を収集し、発信するために必須アイテムでした。
2.Twitter
上記でも情報収集や発信に役立ったというようなことを書きましたが、Twitterはリアルタイムで状況を知ることができます。また現地在住者からのツイートは、日本語でリアルな情報が分かる最適なツールでした。
例えば、台風17号が来た2016年9月27日は夕方から断水になる地域があったのですが、現地の方が具体的に浄水場の処理速度が追いつかないために16時から断水と日本語で知ることができました。
最終的に私が滞在していたホテルでは断水することなく、一夜を過ごせましたが、この様な情報がないまま断水したら・・・と思うとゾッとします。
他にも観光地の休館情報やMRTの運行情報なども日本語で分かると、とても心強いです。
中でも私が実際に参考にしていたのは、JTB台湾(@JTBTAIWAN)さんと、中央社フォーカス台湾日本語編集部(@focustaiwanjpn)さん。
例えばJTB台湾さんでは、下記のように観光地の営業情報や新幹線の運行状況などをツイートされていました。個人手配で来ている旅行者だからこそ、旅行会社から発信される日本語での丁寧な案内には本当に助けれました。
【9/27 台風情報】台北市内の主な観光地の営業状況
故宮博物館 休
台北101展望台 午前休、午後未定
中正記念堂 休
龍山寺 休
国父記念館 休
行天宮 開
保安宮 開台北も非常に風雨が強くなっています。止むを得ない外出時は十分な注意をお願いします。
— JTB台湾【公式】 (@JTBTAIWAN) September 27, 2016
【9/27台風情報】
台湾高速鉄道(新幹線)は9/27 全線運休。
28日の運行については、19:00頃公布の予定です。https://t.co/2qsqXKUYAk pic.twitter.com/1ktopCYiKa— JTB台湾【公式】 (@JTBTAIWAN) September 27, 2016
また、中央社フォーカス台湾日本語編集部さんからは、メディアだからこその情報は在住者目線での中の人のツイートで大変な状況を知ることができました。途中で、ご帰宅される方面のMRTが運休になったというツイートには、大丈夫かなと心配になったりもしましたが・・・
【悲報】中の人、帰宅の足絶たれる。
— 中央社:フォーカス台湾日本語編集部 (@focustaiwanjpn) September 27, 2016
【交通情報】台風17号による強風のため、台北メトロ淡水信義線民権西路ー淡水間、新北投支線、小碧潭支線、文湖線全線は運転を見合わせています。
— 中央社:フォーカス台湾日本語編集部 (@focustaiwanjpn) September 27, 2016
【交通情報】台風17号の影響により、台北市は市内を走るバスの全面運休を決めました。
颱風梅姬發威 北市公車停駛https://t.co/VFaNo4KbZF— 中央社:フォーカス台湾日本語編集部 (@focustaiwanjpn) September 27, 2016
【台風関連情報】台北自来水事業処は、水源地の水に混濁が生じたとして、午後4時から順次水道水の供給を停止すると発表しました。対象地域は台北市全域、新北市三重区、中和区、永和区、新店区と汐止区の一部です。
北水處轄區16時陸續停水https://t.co/NOJq4tDnHT— 中央社:フォーカス台湾日本語編集部 (@focustaiwanjpn) September 27, 2016
この様に有益な情報を手に入れられる発信源を見つけられると、定期的にチェックしているだけで状況が分かります。
皆さんも台湾で台風に遭遇した際には、ぜひ参考にしてみてください。
3.テレビ
普段は全くテレビを見ませんが、この日ばかりはホテルの部屋にあるテレビがとても役立ちました。まず、ホテルからは台風の状況や注意事項について、電源を付けたらすぐ見られるようになってました。
実際の画面がこちら。
テレビの画面を写すのが難しくて、きれいに撮れませんでしたが、下記のようなことが書かれています。
- 台風の進路について
- 安全のために外出しない
- 清掃は、バスアメニティの交換とゴミの収集のみ
- 台北市政府から水の提供がされなくなる可能性があるので、節水に協力してください。
- レストランは通常営業
- 何か困ったことがあれば、フロントまで
たったこれだけのことでも、ホテルから日本語で案内があると少し安心できます。
4.現地ニュース
台湾のニュース番組では画面内に中国語で字幕が流れます。中国語は、你好と謝謝ぐらいしか分からないですが、文字が漢字なのでなんとなく雰囲気が理解できます。
台風は今この辺りにいて、何時頃に上陸して暴風域に入るんだなぁとか、ここの時間はちょっと収まりそうだからコンビニへ夕食を買いに行けるなぁなどの判断材料に使っていました。
また映像と地名が出れば,あの辺りのエリアは被害が大きいから今後の日程で訪れるのは少し遠慮しておこうかなぁという参考にもなります。
実際の台風の状況について
ここまでは持ち物や情報などで役立ったものについて書いてきましたが、実際にどのくらいすごいのかという状況を映像を交えてお知らせしたいと思います。
まず、こちらは昼食前に出かけた時の様子です。この時は、カッパさえ着てればどうにかなるような状況でした。
そして、次が昼食を食べ終わった1時間後ぐらいの様子。雨風ともに強くなってきました。これ以上で歩くのは危険と判断し、コンビニでジュースを買ってすぐにホテルへ戻りました。
台風から一夜明けた様子。木が折れて横たわっています。
台風から2日ほど経った後に通りがかった四四南村周辺では、更に衝撃的な様子を発見しました。
根っこから抜けて倒木していました!!
いや、本当に南国の台風を舐めてはいけません。ホテルから外出しないようにというお知らせがあった理由も、よく分かりました。
台風が直撃すると分かったら・・・
1.食料と水を確保する
本当に台風が近付いてくると、雨と風とものすごく強くなります。突風にのってきた雨が体に当たると痛いです。そうなる前に、コンビニでもスーパーでもいいので、台風が過ぎ去るまでの間過ごせるだけの食料と水は必ず確保しましょう。
ホテルの近くのコンビニへ行きたいだけでもタイミングを見計らって出ないと危険なので、これだけは必ず確保した方が安心です。
普段の滞在ではなかなかできないコンビニお菓子食べ比べや、台湾ビール飲み比べなど、テーマを決めた買い物をして、台風の間過ごすのも楽しいですよ。
今になって、やっときゃ良かったなと思ってます。
2.海外旅行保険の補償内容を確認する
例えば、飛行機の遅延や運休などによって、延泊したり、旅程を変更したことによって発生した出費を保険でカバーできることもあります。他にも台風の中、出歩いて転倒して怪我をしてしまった場合なども保険でカバーできます。
何か起こる前に、海外旅行保険の内容を改めて確認しておくと安心です。海外旅行保険が付随しているクレジットカードをお持ちの方は、そちらの補償も合わせて確認しておきましょう。
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3.なるべく不要不急な外出を控える
最後はこれしかないのですが、木が根っこから折れて倒れてしまうほどの状況です。早め早めに食料や水を確保し、なるべく外出しないようにしましょう。
短い滞在日数で出かけたい気持ちは痛いほど、よく分かります。しかし、ここで無理をして怪我をして帰国後も病院通いすることになってしまっては、元も子もありません。
その代わりに、ホテルの部屋で普段できないことを楽しんじゃいましょう!
最後に
ということで、台湾滞在中に台風17号に遭遇した時の話と役立ったことについて書いてみました。在住者にとっては、そんなん当たり前やん!という話ばかりかもしれませんが、台風が来ないような地域に住んでいる人間にとっては正直、台風を舐めていたなと思うばかりです。
まだもうしばらく台風シーズンが続く台湾で、台風に遭遇された時に少しでもこの記事が役立てば幸いです。
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