前回の旅行記ではホノルル美術館を満喫し、今回もダウンタウンエリアの散策を楽しんでいきたいと思います。こんにちは、orphen(@orphenchannel)です。
前回までのハワイ旅行記の目次
目次
トロリーはハワイ州庁舎前で下車
ホノルル美術館へ行った後は、ずっと行きたいと思っていたイオラニ宮殿へ行ってみます。
イオラニ宮殿へはトロリーの停車場がハワイ州庁舎前になるので、そちらで下車します。
ハワイ州庁舎の前には、ダミアン牧師の銅像があります。
ダミアン牧師という方は、モロカイ島にあったハンセン病患者の隔離施設で患者さん達をケアするために一生を捧げられたそうです。
当時は誰も近付こうとすらしなかった場所へ行き、キリストの教えや祈りを捧げた功績を称えるために銅像が置かれています。
ハワイ州の庁舎は吹抜けになっていて天井が高くて開放的。仕事で廊下を歩いている人たちはあまり見なかったのは、たまたまお昼時だったのかな?
そして州庁舎を抜けるとリリウオカラニ女王がお出迎えしてくれました。
ここから少し右方向にグルッと回るとイオラニ宮殿に到着です。
イオラニ宮殿の日本語オーディオツアーに参加
本当は日曜日以外の11時半〜行われている日本語ガイドツアーに参加しようと思っていたのですが、ホノルル美術館を楽しみすぎたおかげで間に合わず・・・。
ダウンタウンエリアの観光では日本語ツアーが用意されている施設も多いので、上手く時間調整をして予定を組むことをおススメします。
ちなみにホノルル美術館でも水曜日と金曜・土曜の朝10時〜日本語ツアーが行われています。
という状況になったため、英語のガイドツアーと日本語でのオーディオツアーと迷って、オーディオツアーに参加してみることにました。
ツアー受付
ツアーの受付は宮殿の敷地内にあるバラックで行われています。イオラニ宮殿へたどり着ければ、写真のようにチケット売り場の案内が書かれているので、案内に従って進んでいくとバラックと呼ばれる建物があります。
ここの建物で「オーディオツアーに参加したい」と伝えると、何語での案内が必要かを聞いてくれるので胸を張って「Japanese!!」と言いましょう。そうすると日本語のオーディオ端末を手配してもらえます。
このツアーは数人づつ10分置きにスタートするので、受付で手続きと支払いが完了すると何時からかを書いたシールがもらえます。このシールを目立つところに貼って、時間になったらツアーがスタートする宮殿入口まで行きしょう。
オーディオ端末の受取と諸注意
さて、時間が来たのでツアー集合場所であるイオラニ宮殿裏口のツアースタート地点へ行きます。
階段の下で待っていると係員が「○○時からのツアーの方はこちらへどうぞ」と案内してくれるので、案内されたら階段を上がりましょう。
階段の上にはいくつかベンチが置かれていて、こちらに座ってツアーの諸説明を受けます。
ツアー参加時のルール
- 写真撮影はOKだけどフラッシュ撮影、動画撮影はダメ
- 壁に触らない、鞄も当たらないようにする
- 調度品に座らない
- 床を傷つけないように靴の上から、シューズカバーを履く
などなど・・・
諸説明がひととおり終わるとオーディオ端末を受け取ります。
ベンチにかけてあるヘッドフォンを端末に差し込んで、音がちゃんと聞こえるか、日本語になっているかを確認します。不具合があった場合は、必ずここで申し出ましょう。
せっかくオーディオツアーに参加するのに、説明が聞けなかったら楽しくないですからね。
エントランス
まずは宮殿に入って1番最初のエントランス。
宮殿に入ると目に入るのは2階へと続くコアウッド製の大階段。
大階段の両脇にある壁には、ハワイ王国歴代王族の肖像がが飾られています。
もちろんここを居所にしていたカラカウア王やその跡を継いだリリウオカラニ女王の肖像画もあります。
青の間・正餐室
私たちがツアーで入ってきた裏口玄関の右側には、来客があった時に客人をもてなした青の間と正餐室があります。
こちらでは晩餐会が行われたり、音楽会が行われたりしていました。
大きなシャンデリアがあるのも印象的。電気が発明されてすぐにも関わらずイオラニ宮殿には電気設備が整備されていたというハイテクな宮殿だったのです。
また電気設備が整っていたことで、晩餐会で給仕される食事は地下のキッチンからエレベーターで運ばれていたとのこと。
さらにハイテクなのはこれだけではなく、なんと1882年に作られた宮殿に水洗トイレもありました。新しいもの好きなカラカウア王ならではの最新設備が整った宮殿だったのでしょうね。
玉座の間
続いてBS12の「ハワイに恋して」のオープニングでも登場する玉座の間です。
金であしらわれた調度品やシャンデリア、とても華やかです。こちらでは舞踏会も開かれていたようです。
王冠や王剣も飾られていました。
2階はプライベートスペース
階段を上がっていくと、そこには室内に自然光をたっぷり取り込める広々としたテラス。当時はこのテラスから海が見えたそうです。
ここの窓からカピオラニ王妃は、亡くなったカラカウア王がサンフランシスコから帰ってくるのを見つめていたという話が残されています。2階は王族のプライベートスペースとなっていて音楽室や寝室、書斎などがありました。
カラカウア王の寝室・執務室
メリー・モナーク(陽気な王)という呼ばれていたカラカウア王の執務室です。新しいものが好きで、本が大好きだったカラカウア王のコレクションはかなりの数と言われています。
しかしハワイ王国崩壊後イオラニ宮殿にあった調度品は処分され散り散りに・・・今でも見つかっていないものが多数あり、今見つかっているものはわずか4割程度。その中のひとつがカラカウア王のベッドです。復元されたものが飾られていますが、本来であれば金箔が貼られた豪華なベッドだったと言われています。
リリウオカラニ女王幽閉の間
リリウオカラニ女王は最後までハワイ王国を守ろうと頑張り抜いた、ハワイ王国最後の王位継承者です。ハワイ王国とアメリカ合衆国との対立が強まるなか、遂にリリウオカラニ女王は寝室に幽閉されてしまいます。
部屋の窓ガラス下半分は曇りガラスになっていて、外の景色を見ることもできません。しかし、皮肉なことにこの曇りガラスのおかげで、女王が作成したハワイアンキルトが日光に当たって色あせるのを防げているそうです。
ラナイや廊下を、わざと足音を立てて歩かれたり、逃亡の恐れがないかどうか常に監視の目にさらされていた女王。考えるだけでもゾッとする光景です。
そんな幽閉生活の中、女王はハワイアンキルトを縫ったり、あの有名な『アロハ・オエ』を作曲したりしていました。
このキルトはクレイジーキルトという手法で作られ、女王が生まれた日、王位を継承した日、そしてイオラニ宮殿に幽閉された日などが表現されています。このキルトはクイーンズキルトと呼ばれています。
幽閉生活は8ヶ月間にも渡り、玉座の間で裁判にもかけられてしまいました。最終的に一般市民として余生を送ると誓約書にサインをし、一般市民としてワシントン・プレイスで余生を過ごしました。
こうして約100年続いたハワイ王国の歴史は幕を閉じ、アメリカの準州→アメリカの正式な州となりました。
地下ギャラリーは無料
宮殿内部の1階と2階を見終わったら、オーディオツアーは終了です。外へ出たところにシューズカバーとオーディオ端末を返すカゴが置いてあるので、そちらに返却します。
オーディオツアーは約45分間と案内されていますが、ゆっくり写真を撮ったり、オーディオを全部まじめに聞いていたら1時間ほどかかりました。ここもしっかり時間に余裕を持っていくほうがいいと思います。
さて、オーディオツアーが終わったら、残りは地下の見学です。地下ギャラリーはギフトショップもあったりして、誰でも無料で入場することができます。
ここでも王冠や王剣を見たり、晩餐会や王族の食事を作っていた厨房などが見学できます。王家の宝物も多数展示されているので、オーディオツアーに参加する時間がなくても見にいく価値は十分です。
他にも紹介したい写真がたくさんありますが、実際に足を運んだ時のお楽しみということで・・・
イオラニ宮殿概要
イオラニ宮殿にはハワイ王国への敬意を示して、今でもハワイ王国の国旗(現ハワイ州の州旗)が掲げられています。
イオラニ宮殿(パレス)
- 住所 364 South King Street Honolulu, HI 96813
- 電話番号 808-522-0822
- 開館時間 月~土9:00~16:00
- 休館日 日曜、祝祭日(公式サイトにて要確認)
- 公式サイト http://www.iolanipalace.org/
- 日本語ガイドツアー 月〜土 11:30〜(チケット売り場にて受付)
《料金》大人:21.75ドル、子ども(5〜12歳):6ドル、4歳以下:入館不可 - オーディオツアー 10分ごとにスタート
月曜日 9am-4pm、火〜木 10:30〜16:00、金・土 12:00〜16:00
《料金》大人:14.75ドル、子ども(5〜12歳):6ドル - アクセス HIS、JTB、JALパック等の各社トロリーでハワイ州庁舎前下車すぐ